東洋医学Nへようこそ!
ここは、東洋医学を学びたい人が出会い、共に学んでいく場です。
東洋医学に関する知識がゼロの状態からStep-by-Stepに進んでいきます!
東洋医学Nの対象となぜ東洋医学なのか?
臨床実習にでてみると、漢方使う機会ってこんなに多いんだ!
不定愁訴に対応できる幅があると患者さんに喜んでもらえそう・・どうすればいいんだろう?
そんな患者さん思いのあなた!東洋医学を勉強してみませんか?
東洋医学Nは、医療系の大学学部生を主な受講対象としています。
西洋医学に携わるはずなのに、なぜ東洋医学?と思われるかもしれません。
医学教育モデルコアカリキュラムというものがあります。これは国(文部科学省)が全国の医学部に、医学教育で教えるべき事項を示したものです。その中にこんなものがあります。
CS-02-04-14 漢方医学の特徴、主な和漢薬(漢方薬)の適応、薬理作用について概要を理解
医学教育モデル・コア・カリキュラム 令和4年度改定案から引用
している。
東洋医学教育は、コアカリキュラムにも記載されており、本来医学部の授業で行われるべきことです。
しかし、十分な東洋医学教育を行っている医学部は少数であり、ある医学部では東洋医学を取り扱う授業は数時間程度ということもあります。これだけでは自信をもって東洋医学を運用するのは困難でしょう。
臨床で使う場面が多いわりに十分な学習機会がない現状を変えたい思いを我々東洋医学Nは持っています。
東洋医学って何?
大学の授業、数時間で終わり!?使える気がしないんだが・・
西洋医学もこれまで系統的に学んできましたよね。
東洋医学を皆と一緒に、系統的に学べる場、それが東洋医学Nです!
古代中国で始まった伝統医学は、その後北東アジア各国で各々独自の発展を遂げ、
日本では漢方医学(和漢)、韓国の韓医学、そして中国と台湾の中医学となりました。
これらはまとめて東洋医学と呼ばれることが多いですが、ここでは中医学を取り扱っていきます。
実は日本以外の各国では、西洋と東洋の医師免許はそれぞれ独立しており、東洋医学を学ぶ医学部が存在します。ですので、系統的に東洋医学を学ぶ環境として中医学や韓医学は有力な選択肢の一つとなります。
漢方医学を勉強するのはだめなんですか?
東洋医学Nが提供する講座は基本的な考えは「中医学」。でも漢方を敵視しているわけではないんです!
漢方医学と中医学は別物?同じもの?よくわからない・・
漢方医学ももちろん素晴らしい医学です!ただし注意点が必要で・・
「葛根湯」や「麻黄湯」など様々な生薬からなる薬、あるいは鍼灸等を用いて治すのはどちらも同じ、人体や病に関する基本的な考えも両者共通しています。
しかし、診断-治療のプロセスや一部の言葉の使い方が異なっており、はじめて東洋医学を学ぶ人を混乱させています。例えば東洋医学でよく出てくる言葉で「虚」「実」というものがありますが・・
漢方医学 | 中医学 | |
虚 | 病状が弱弱しく、体力がない | 体の生理機能が低下した状態 |
実 | 病状が激しい、体力がある | 外的な病因が体に影響している |
・・・のように同じ言葉でも意味が全く異なります。
なので東洋医学の講義や講演会ではこんな風になることがあります。
学び中の人
・・・ですから、この症例は実と考えこの処方をします。
学び中の人
これは虚証でしょう。なんで実って言ってるんだろう??
漢方医学でも中医学でも、どちらかを一度しっかり学べば、相手が漢方医学と中医学どちらの目線で話をしているか判別できるようになります。
さらに、東洋医学としての基盤は同じですから、相手の医学の使えるポイントを取り入れることも簡単です。(お互いの医学のいいとこどり!ホームページ管理人も漢方医学の症例録を読んでます)
ですが、学び中の段階で漢方医学と中医学を織り交ぜて学ぶと語句の違いによる混乱や矛盾を生じてしまいます。
東洋医学Nの主な運営メンバーが最初にたまたま中医学を学んだため、中医学に基づく講座を提供しています。もし最初に漢方を学んでいたら、このホームページは”漢方医学N”になっていたかもしれませんね。
これから東洋医学を学ぶ方は漢方医学と中医学、どちらか選んで取り組みましょう。
東洋医学Nでは中医学を第一歩から学んでいけるよう講座を提供しています。
日本の医師免許では西洋医学も東洋医学もやっていい!
せっかくできるものを、半分しかやらないってもったいなくないですか?
前パートで日本と他国の違いを述べましたが、裏を返せば日本は西洋と東洋を併せて行なうには一番有利な制度になっています。
西洋医学は原因がわかっている病にはよく効きますし、救急面では極めて有効な医学です。
東洋医学を行う上で、一番やってはいけないことは、「西洋医学で治せた患者さんを見逃してしまうこと」。他国では、免許が分裂しているがためにこの問題が生じています。
モンハンだと大剣とボウガン両方持っていくみたいな感じだね!
学習期間
西洋医学と並行して学んでいくという事情もあり、一通り終わらせるためには約5年間必要です。
そのため、1年生から継続して学んでいくことをおすすめしますが、何年生から始めても(途中で社会人になっても)最終段階まで参加できます。
(目安としては週2時間程度。西洋医学の勉強や仕事に支障はないと思います。より詳しい中身は「学習の進め方」参照)
東洋医学Nと各大学東洋医学研究会の関係
東洋医学Nは有志の医師・医学生で運営しており、東洋医学を学びたい意欲のある皆さんが学ぶ場を作っていきます。
提供する講座は個人参加を基本としておりますが、東洋医学研究会のある大学では、活動の資源の一つとしてぜひご活用ください!
大学単位や地域単位で一定人数(15名以上)がまとまって参加可能な場合、個別に開講することもできます。問い合わせフォームからご連絡ください。
東洋医学がはじめてで不安?
東洋医学の知識はぜんぜんないんですが…
例えば、皆さんの大学を志望する受験生に「医学(あるいは歯学、薬学、看護学)について詳しくないんですが、大丈夫ですか?」と聞かれたら、何と答えますか?
東洋医学Nは、知識ゼロの状態からの受講を前提に構成されています。
全体的な学習の流れを「学習の進め方」からご覧ください。
受講料
完全無料です。教科書は段階に応じて準備してください。
なんで東洋医学Nは無料なのか?
運営者たちが学生として東洋医学を学んだ時もお金を払いませんでした。
これは患者さんのために、東洋医学を使う人が増えてほしい、という先達の思いからです。
西洋と東洋の長所を掛け合わせて、日本の医療の質が底上げされることは、
もはやお金稼ぎとかそういう問題ではないのです。
でもこのサイトのサーバー代くらいの投げ銭は欲しい。笑